7月31日〜8月4日の4泊5日、2018年7月豪雨災害被災家庭の子どもたち12名を台湾での研修キャンプにご招待し、台湾の子どもたち8名と共に遊び、歌い、食しながら交流を行うことができました。もちろん、言葉や文化の違いは大きかったので、みな最初はおっかなびっくりの関わりでしたが、最後は仲良く喧嘩する!ことができるぐらいに関係性が深まりました。別れ際には、再び世界のどこかでの再会を誓い合うほどに別れがたい雰囲気が出来上がり、子どもたちの力の素晴らしさを痛感しました。この活動の主催は日本キリスト教団の東中国教区、実際の運営はYMCAせとうち・台湾彰化YMCAが担当させていただきました。
2024年 1月23日に台湾キャンプレポートを更新しました。(PDFファイル)にてダウンロード頂けます)
「私たちの同胞が苦しんでいる、だから助けに行きましょう。」日本で災害が起こるたびに、台湾の教会では、多くの方がそう仰り、実際に行動してくださっています。岡山の水害のときのみならず、阪神大震災のときも、東日本大震災のときも、同様の支援活動が継続して行われています。このキャンプは、住む国も言葉も生活習慣も、全く異なるこどもたちにとって、理解しにくかった「遠方からの被災地への祈り」に出会い、気づかされるきっかけとなりました。次こそは自分たちがこの恩を返しますと清々しく語った高校生の姿が私には大変眩しく映りました。たかがキャンプ、されどキャンプ。ときにキャンプは誰かの人生を大きく変革することがあります。このキャンプに参加した台日のこどもたちが、平和を創り出す人として育っていくことを心から願っています。戦う覚悟ではなく、友情を育む関係性こそが今求められています。
日本はアジアの国の中でも、とても裕福だとは言われていましたが、それはもう過去の事かもしれません。台湾、韓国、中国を始め世界のアジア各国の成長は著しいものがあります。そんな中で、子どもの為に使われるお金は減っていく一方です。少子化の中で、子供達の未来は本当にあるのでしょうか?10年後、20年後を目指して世界で活躍できる日本の子ども達に投資すべきだと思っています。子ども達に日本では決して体験できないような事を経験して、未来に輝く子ども達をこのプロジェクトで応援していきたいと考えています。YMCAのキャンプには必ず大学生のリーダーとスタッフが同行します。大学生のボランティアリーダーにとっても豊な経験になるように、経験豊富なYMCAのスタッフがサポートしています。文化、食、人、様々な国際的な感覚をこのプロジェクトを通じて養う事となるように願っています。